しだれ桜

「青松山」という文字が浮かぶ扁額が掲げられた山門の脇に、黄梅院の顔ともいえる紅しだれ桜が優然とそびえ立っています。

樹高約18m、幹周5.5m、推定樹齢は400年といわれる古木で、平成12(2000)年に飯田市の天然記念物に指定されました。花の色が濃い紅彼岸で、しだれ桜の特徴ともいえる傘型の樹形も素晴らしい桜です。紅梅を思わせるほどの色合いは、飯田市内でも屈指の美しさでしょう。

夜のライトアップでは、幻想的な世界をつくりだします。雨が降って濡れると花色は白く見え、コデマリのようだと表した書籍もあります。飯田市内に現存する樹齢350年前後の桜は「弥陀の四十八願」のうち一本といわれており、黄梅院の桜もその1本とされています。

「弥陀の四十八願」の桜とは、飯田城主であった脇坂安政が、その兄二人の菩提を弔うために寛文年間に城下四十八か所に植えたとされる桜。南信州に桜の名所が多いのはこのためかもしれません。周辺にも「正永寺の枝垂れ桜」、「専照寺の枝垂れ桜」、「善勝寺の枝垂れ桜」、さらに「大宮通りの桜並木」と、見所が多くあります

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